睡蓮の池に映る雲
Water Lilies
クロード・モネ
作品解説
この作品は、池の淵も水平線もない場所で水の中に広がる永遠を描きたかった、と筆をとったものです。ジヴェルニーの睡蓮の池とその上の空を写し取る水面が、この時の彼の主題でした。作品は3連になっていてて、壁を埋め尽くすほど巨大なものです。そしてこれは単なる風景の描写から抽象へと移行する代表的な作品とされています。常に移り変わる自然光と色、空気感が池と空の重なるこの絵に込められているのです。
制作年
1914年から26年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
ジヴェルニー