恐れることは無い

Nothing to Fear

ダミアン・ハースト

作品解説
『恐れることは無い』は1994年のダミアン・ハーストによる作品です。ダミアン・ハーストは死んだ動物をホルムアルデヒドによって保存したシリーズを90年代に製作し、パトロンであった広告代理店「サーチ・アンド・サーチ」の創業者でアート・コレクターでもあるチャールズ・サーチによって見出され一躍有名となりました。この作品では薬品の空箱を並べ、薬局で一般的に見られるような医薬品キャビネットを再現しました。この作品は死に打ち勝つための無限の人間の欲求を暗示していると言います。この他にも同様の医薬品キャビネットの作品が存在し、1997年にはロンドンのノッティング・ヒルで、薬瓶を並べたこのインスタレーション作品で店内を装飾し、「ファーマシー(薬局)」を製作しました。薬局業界から「本物の薬局とまぎらわしい」と苦情もあったと言います。
制作年
1994年
素材/技法
ガラス, MDF, 医薬品包装材
制作場所
イギリス
所蔵美術館
    サムスン美術館Leeum