カール・ヨハン通りの春の日
Spring Day on Karl Johan Street
エドヴァルド・ムンク
作品解説
「カール・ヨハン通りの春の日」は印象派の影響を受けた点描風の油絵作品です。ムンクはフランス留学中、クロード・モネやエドゥアール・マネ、カミーユ・ピサロなど印象派の画家たちから影響を受けました。この作品に色濃く表れているのは、後期印象派の画家ジョルジュ・スーラの点描です。寒色と暖色のコントラストが際立つ点描は、光の輝きを画面上に再現し、春の日の活気と爽やかさに満ちた明るく輝く場面作りに効果を出しています。この時期の作品では、作品ごとに技法が変わり安定性に欠けますが、画業の発展途上にあったムンクの貪欲に画を学ぶ姿勢をよく表しています。
制作年
1890年
素材/技法
油彩
制作場所
フランス