ヴァリの肖像
PORTRAIT OF WALLY NEUZIL
エゴン・シーレ
作品解説
1911年に出会った女性ヴァリノイツェルはエゴンシーレの最大のミューズのうちの一人でした。赤毛のショートヘアが印象的です。ヴァリノイツェルは当時17歳でしたがエゴンシーレと共に生活し、街を出て暮らしもしました。ウィーンから離れノイレンバッハに移動します。しかしエゴンシーレの幼い少女への性犯罪が原因で街を追い出されています。その際は百点以上の絵がポルノとして押収されたと言います。ヴァリノイツェルは1914年までエゴンシーレと共に生活しますがエゴンシーレはヴァリノイツェルとは結婚せず、その後エディトという女性と結婚します。しかしヴァリノイツェルも繋ぎ止めておきたかったエゴンシーレはヴァリノイツェルへ結婚後も密会したいと告げます。しかしそんな願いが叶うわけもなくヴァリノイツェルは二度とエゴンシーレの前に現れませんでした。
制作年
1912年
素材/技法
油彩、板
制作場所
オーストリア