ストライプのドレスで座っているエーディト・シーレ

Edith with Striped Dress, Sitting

エゴン・シーレ

作品解説
エゴンシーレは20世紀初頭に活躍したウィーンを代表する画家です。28年の短すぎる人生の中で彼は多くの女性を描きました。その中でもエディト・ハルムスは彼の妻であり、重要なミューズです。エゴンシーレは21歳の時にヴァリ・ノイツェルという17歳の少女と出会います。ヴァリ・ノイツェルと長く生活を共にしたにもかかわらず、裕福な家庭の女性エディト・ハルムスが現れるとヴァリ・ノイツェルとあっさり別れてしまい、エディト・ハルムスと結婚をします。しかし彼はどちらか一方を選択できず、ヴァリ・ノイツェルとも関係を続けようとしていたと言います。ヴァリ・ノイツェルが去った後エディト・ハルムスは妊娠しますが、スペイン風邪にかかり亡くなってしまいます。さらにその3日後にエゴンシーレもスペイン風邪にかかり亡くなったのでした。エゴンシーレの作品は結婚後、がらっと落ち着いたものに変わります。色彩が穏やかで、幸福に満ちている雰囲気が伝わってくる作品です。
制作年
1915年
素材/技法
鉛筆、ガッシュ、紙
制作場所
オーストリア
所蔵美術館