横たわる女

Lying Woman

エゴン・シーレ

作品解説
「横たわる女」はエゴンシーレのエロティシズムが存分に発揮された作品です。エゴンシーレは女性の裸体を多く描き、独特の筆遣いと人体の肉付き、退廃的でメランコリックなムードが特徴的です。エゴンシーレは恋人や妹だけでなく、幼い少女から娼婦まで自分のアトリエへ誘い込みモデルにしたと言います。またこの作品では女性の性器がシーツで覆われていますが、これは1918年のウィーン分離派の展覧会への出品を考慮して隠されたものであり、もとは女性の性器は露出していたと推測されます。エゴンシーレは絵画でタブーとされてきた女性や男性の陰部を大胆に描いたことでも知られています。しかしこうした展覧会の考慮により、エゴンシーレはウィーンにおいて初めて成功をつかむことができました。
制作年
1917年
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
オーストリア
所蔵美術館
ジャンル