夕日

sunset

エゴン・シーレ

作品解説
エゴンシーレの「夕日」は画面手前の深い緑の冷たさ、画面上部の夕陽の明るく暖かさのコントラストが印象的な作品です。エゴンシーレは28歳の若さでこの世を去るまでに人物画、自画像、風景画と様々な作品を残しましたが作品の多くにはいつも悲しみや憂いが感じられます。1913年のこの作品はこののち1917年にも作成される「4本の木」の構成によく似ています。夕日と草木のコントラストや細い枝のフォルム、メランコリックな雰囲気が共通しています。エゴンシーレは風景画に限らず、このように自身の気に入ったテーマの作品をいくつも手がけました。「夕日」はエゴンシーレの長年のパトロンであり収集家のアルトゥール・ロスラーの元にあったもので、その後ルドルフ・レオポルドの元へ渡り現在のレオポルド美術館に展示されました。
制作年
1913年
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
オーストリア
所蔵美術館
ジャンル