色とりどりの洗濯物の家

House with a colorful linen

エゴン・シーレ

作品解説
エゴンシーレは「色とりどりの洗濯物の家」の他にも数多くの田舎の家の風景画を製作しています。この題材となった街はエゴンシーレの母の故郷であるクルマウで、恋人兼モデルであったヴァリーノイツェルとともに過ごした時期の街を描いています。しかしエゴンシーレはこの街で幼い少女たちをモデルにし、卑猥なポーズをとらせたり性的関係を持とうとしたことで罪に問われ、2人は街から追い出されてしまいます。またこの後2人で別の街に移り住みますが、そこでも同様の理由で住民から嫌われ追い出されてしまうのでした。そんな状況とは裏腹にこの絵では街の家々がカラフルな色彩で描かれています。暗い印象の強いエゴンシーレの作品としては珍しい配色です。
制作年
1914年
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
オーストリア
所蔵美術館
    個人所蔵
ジャンル