左足を高く上げて座る女
Sitting Woman with Legs Drawn Up
エゴン・シーレ
作品解説
「左足を高く上げて座る女」はエゴンシーレの妻エディト・ハルムスをモデルにしています。エディト・ハルムスは床に座ってカジュアルながらも大胆なポーズをとっています。エゴンシーレは女性の肖像画を描く時にはこうした過激なポーズを多く取らせました。エゴンシーレはウィーン分離派の巨匠グスタフクリムトを師としており、エロティシズムを作品の中に表現するようになったのは自然な流れであるといえます。実際グスタフクリムトの残したデッサン画とエゴンシーレのデッサン画を見ると女性のセクシャルな作品に関しては描き方が非常に似通っています。しかしエゴンシーレは色彩の表現や肉体の曲線などはグスタフクリムトと異なり、独自の作風を生み出しています。
制作年
1917年
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
オーストリア