フレデリカ・マリア・ベーアの肖像

Portrait Of Mary Frederick Beer

エゴン・シーレ

作品解説
ウィーンのナイトクラブのオーナーの娘であったフレデリカ・マリア・ベーアを描いた作品です。エゴンシーレだけでなくグスタフクリムトも彼女をモデルにした作品を残しています。フレデリカの恋人の画家ハンス・ベーラーからデザイン会社「ウィーン工房」に紹介されたことで彼らは繋がりました。この作品では彼女が着ている服は幾何学模様のようにブロッキングされ、鮮やかな色を持っています。こういった衣装のデザインはグスタフクリムトの影響が強く見られます。また踊っているように見えるこのポーズはうつ伏せになっていた彼女の姿を描いています。背景は暖色でぼんやりとしていますがモデルの輪郭は濃い色で強調されています。
制作年
1914年
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
オーストリア
所蔵美術館
    個人所蔵
ジャンル