黒い壺のある自画像

Self Portrait With Black Vase And Spread Fingers

エゴン・シーレ

作品解説
「黒い壺のある自画像」は数多くの彼の自画像の中でも色彩が多く使用された珍しい作品です。エゴンシーレは自画像を描くことで自分に向けられた困難な状況を克服し、自信を取り戻そうとしていたといえます。常に内面を作品に表したため、膨大な数の自画像でも配色や表情などの表現はそれぞれ異なります。誇張されたジェスチャーと歪んだからだ、画面左側に大胆に大きく黒で描かれた体とは対照的に右側は白く塗りつぶされています。
制作年
1911年
素材/技法
油彩、板
制作場所
オーストリア
所蔵美術館
ジャンル