黄色い街

Yellow City

エゴン・シーレ

作品解説
「黄色い街」は1914年にエゴンシーレによって描かれました。画面全体は茶色や肌色、オレンジ、黄色で描かれておりセピア色の世界が広がっています。母親の故郷であるクルマウを訪れたエゴンシーレは人物だけでなく土地や都市にも興味を持つようになり、激しいエロティシズムや力強い人体表現とはかけ離れた哀愁の街を描きました。エゴンシーレはあまりにエロティシズムに満ちた作品を描き時には幼い少女をモデルにしたことで、2人は街から追い出されてしまいまうという経験をしたにも関わらず、田舎町の風景を好んで描き自分の内面の感情を映し出していました。独特の哀愁と退廃的なムードはエゴンシーレのどの風景画にも表されています。
制作年
1914年
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
オーストリア
所蔵美術館
    個人所蔵
ジャンル