読む女

Reader

ゲルハルト・リヒター

作品解説
『読む女』はゲルハルト・リヒターによる1994年の作品です。フォトペインティングと呼ばれる手法を用いた作品で、フォトペインティングとは写真を大きく引き伸ばし、それを筆で描いていく手法です。ゲルハルト・リヒターは現代絵画の世界最高峰と言われるドイツの画家で、エリック・クラプトンが所有していたゲルハルト・リヒターの抽象画はオークションで約2132万ポンド(約26億9000万円)で落札されるほどの市場価値があります。写真の発明で絵画の写実性という役割がなくなった時代に、あえて写真を使いペイントを起こすという、逆説的な手法を採用しています。ゲルハルト・リヒターは一つの手法にこだわらず作品を製作し続けており、フォトペインティングのほか、さまざまなスタイルを持つ画家でもあります。
制作年
1994年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
ドイツ
ジャンル