包帯をしてパイプをくわえた自画像

Self-Portrait with Bandaged Ear and Pipe

フィンセント・ファン・ゴッホ

作品解説
1988年12月、ゴッホは共同生活をしていたゴーギャンとの対立から、自分の左耳を切り落とすという事件を起こします。耳を届けられた娼婦からの通報で家に駆けつけた警官に保護され、ゴッホはアルル市立病院に収容されることとなりました。この作品は翌年の1月、アルル市民病院からの退院の直後に描かれた作品です。緑と赤、紫とオレンジといった補色の強烈な組み合わせ、単純化された配色、うつろな目。こちら側へ向ける切り落とされた左耳の包帯の白さとともに、この時期のゴッホの心中を考えさせられる作品です。この絵は、1901年パリのベルナン・ジューヌ画廊で開かれたゴッホの初めての回顧展に、他の70点の作品と共に飾られました。回顧展は若い画家たちの間で大きな反響を呼び起こしたと言われ、この自画像は、ゴッホの自画像の中で最初に有名になった作品でもあります。
制作年
1889年
 
素材/技法
キャンバスに油彩
 
制作場所
フランス
 
所蔵美術館