明日の神話
Myth of Tomorrow
岡本太郎
作品解説
5.5×30メートルの巨大壁画で、岡本太郎の代表作「太陽の塔」と同時期に制作された作品です。元はメキシコのホテルの依頼で制作されましたが、ホテル経営会社が完成前に倒産したことで「明日の神話」も長く行方不明になっていました。2003年にメキシコシティ郊外で発見された後、日本へ移送し、修復と東京都現代美術館での展示を経て、東京の渋谷駅(JR線と京王井の頭線の連絡通路)に恒久展示されました。作品は、原子爆弾が爆発する瞬間をモチーフに、平和を願い人々の生きる力を讃えるものとなっています。2011年にはアートコレクティブChim↑Pomによる「LEVEL7 feat.『明日の神話』」のゲリラ的な設置でも話題になり、岡本太郎の代表的なパブリックアート作品として今も色褪せない輝きを放っています。
制作年
1968〜1969年
素材/技法
アクリル系塗料による壁画
制作場所
メキシコ