ゲルニカ
Guernica
パブロ・ピカソ
作品解説
「ゲルニカ」はパブロ・ピカソの代表作であると同時に、20世紀を象徴する絵画でもあります。 この作品は、スペイン内戦中の1937年にドイツがバスク地方の古都、ゲルニカを爆撃したことに対するピカソの反戦メッセージです。 全体の構成は牡牛と馬と人でなされており、兵士を連想させる剣を持つ腕なども描かれています。 この牡牛と馬の解釈をめぐっては様々な論争がなされ、それは現在も続いていますが、この絵の根底に込められているメッセージは人間の人間に対する残虐さです。 牡牛は暗黒面の象徴であり、横たわる子供を抱きかかえて号泣する母親の姿は「幼児大虐殺」を描いたもの、もっとも高い位置には「神の目」が描かれており、キュビズムで描かれた黙示録的作品と言えます。
制作年
1937年
素材/技法
油彩の壁画
制作場所
フランス・パリ