雪月花

Snow-moon-flower

上村松園

作品解説
『雪月花』は1937年に上村松園が製作した作品ですが、完成まで実に20年以上を要した力作です。この絵は貞明皇后の御用命を受けて製作されました。縦長に並ぶ三枚の場面は、雪・月・花の平安期の宮廷での雅やかな女性たちを描いており、それぞれ『枕草子』、『源氏物語』、そしておそらく『伊勢物語』等に想を得たと思われます。端正な画面構成と美しい優美な情景が大変魅力的です。上村松園は1948年には女性として初の文化勲章も受賞しています。
制作年
1937年
素材/技法
絹本着色
制作場所
京都
所蔵美術館
    宮内庁三の丸尚蔵館