牡丹雪

Snowflakes

上村松園

作品解説
上村松園の『牡丹雪』は画面の左下に人物を配置した大胆な構図で、冬の寒さより雪と女性の美しさが魅力の1944年に製作された一枚です。この絵は、太平洋戦争末期に日本軍へ献納するために描かれました。一人は片手で裾を持ち上げ前かがみに、もう一人は頭巾を被り、後ろを振り向いています。厳しい寒さが感じられる絵ですが同時に凛とした強さもある作品です。切手になった上村松園の作品は数多くありますが、この『牡丹雪』も切手になった作品の一つです。
制作年
1944年
素材/技法
絹本着色
制作場所
京都
所蔵美術館