夕べ
evening
上村松園
作品解説
『夕べ』は1935年に上村松園によって描かれた作品で、水野美術館に所蔵されています。すだれと秋草と女性の艶やかさが魅力的な作品です。影で松園を支えていた母を1934年に亡くし、悲しみを克服しようと描いた作品です。松園の描く女性にはどれも凛とした強さがあり、この絵にも上村松園自身の強さと女性の美しさが反映されています。1948年には女性として初めて文化勲章を受章している松園は現代では「松園の前に松園なく、松園の後に松園なし」とまで言われています。
制作年
1935年
素材/技法
絹本彩色
制作場所
京都