舞支度

Preparing for Dance

上村松園

作品解説
1914年の上村松園の『舞仕度』は、裕福な家の座敷を舞台に女性4人が登場し、それぞれに個性ある装いを見せています。すみれ色の振袖には菊模様で、着物が五つ紋であることも格調の高さを示しています。扇を扱うしぐさや座している女性たちの所作も美しく、上村松園の観察力と研究力の高さを感じさせます。凛とした強さを持ちながら奥ゆかしさも持ち合わせる女性が描かれています。彼女の作品はどれも崇高で気品溢れるものばかりです。
制作年
1914年
素材/技法
絹本着色
制作場所
京都
所蔵美術館
    京都国立近代美術館