ジャイアント・トらやん
Giant Torayan
ヤノベケンジ
作品解説
『ジャイアント・トらやん』は2005年にヤノベケンジによって制作された7メートルにも及ぶ機械人形の作品です。この作品は「子供の命令にのみ従い、歌って踊り、火を噴く子供の夢の最終兵器」と言っています。アルミニウム、鉄、真鍮、FRP、発泡スチロールなどから作られる『ジャイアント・トらやん』には仕掛けがあり、最先端の音声認識技術を利用し大人の声と子供の声を区別する装置を装備させています。この本体を動かすための指令装置が別にあり、そこにはヤノベの息子の声が登録されています。彼は「子供時代の記憶や関心」に基づき近未来的な機械彫刻を制作してきた他、近年ではチェルノブイリや福島の原発から影響を受け「廃墟からの再生(リバイバル)」として復興の願いを込めた作品を発表するなどしています。
制作年
2005年
素材/技法
アルミニウム、鉄、真鍮、FRP、発泡スチロール
制作場所
日本