ロッキングマンモス

Rocking Mammoth

ヤノベケンジ

作品解説
『ロッキングマンモス』は2005年にヤノベケンジによって制作された作品です。これはディーゼルエンジンを動力に鉄鋼廃材で組み上げられたマンモスをモチーフとした作品です。構成部品に廃車寸前のヤノベの愛車が部品に使われています。一見高性能なロボットのようにも見えますが、よくみると部品は古く前に進むことはできないと言います。ヤノベの愛車のディーゼルエンジンを搭載しており、黒煙を吹き上げながらゆっくりと揺れるという仕掛けです。ただ静かに前後に揺れ続ける『ロッキングマンモス』は「20世紀のマンモス・プロジェクト」という実現しなかったプロジェクトの最終形であるといいます。「20世紀のマンモス・プロジェクト」は愛知万博のアートプロジェクトとして提案したものでしたが、内容があまりに奇抜で価値観の相違や資金の限界が問題となり中止となったといいます。
制作年
2005年
素材/技法
鉄、機械部品
制作場所
日本
所蔵美術館