無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく

草間彌生

作品解説
2017年に開館された「草間彌生美術館」の4階を飾る体験型インスタレーションが、この「無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく」です。インスタレーションとは、室内や屋外などにオブジェや装置を置いて空間を構成し変化させ、その場所や空間全体を作品として体験させる芸術手法のこと。この「無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく」は、暗闇の中で呼吸するように明滅を繰り返すかぼちゃが鏡の反射によりどこまでも反復していくもので、宇宙に浮かぶ無限のかぼちゃ畑にいるような感覚を持たせる没入型の作品となっています。生命の静かな息吹を感じさせる神秘的なインスタレーションです。草間は1965年に初めて鏡を使った作品「無限の鏡の間-ファルスの原野」を制作し、以降「ミラールーム」と呼ばれる体感型のインスタレーション作品を多数発表。ミラールームは草間の代表的な作品シリーズとなっています。「無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく」は、美術館の展示のために制作された最新のミラールームです。
制作年
2017年
素材/技法
インスタレーション
制作場所
日本
所蔵美術館
    草間彌生美術館