南瓜へのつきることのない愛のすべて

草間彌生

作品解説
観客が中に入って鑑賞することのできる体験型のインスタレーション「南瓜へのつきることのない愛のすべて」。日本では2018 年、松本市美術館開館15 周年記念の展覧会「草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて」において初公開されました。インスタレーションとは、室内や屋外などにオブジェや装置を置いて空間を構成し変化させ、その場所や空間全体を作品として体験させる芸術手法のこと。この「南瓜へのつきることのない愛のすべて」は、草間の代表的なインスタレーションシリーズである「ミラールーム」と呼ばれるもののひとつです。鏡とそれによるオブジェの反復によって空間が無限に広がるような表現が特徴です。黄色い南瓜がぎっしりとひしめき合い、無限に続く水玉の中に溶けていくような気分を味わうことができます。ミラールームは、1965年の「無限の鏡の間-ファルスの原野」の制作以来、多数発表されるようになりました。
制作年
2016年初公開
素材/技法
インスタレーション(ミラールーム)