赤かぼちゃ

Red- pumpkin

草間彌生

作品解説
「赤かぼちゃ」は、香川県の直島に設置されている屋外展示作品です。フェリーが直島の宮浦港に近づくと、真っ先に目に入るアート作品です。直島は2010年に始まった「瀬戸内国際芸術祭」の会場となる島。「瀬戸内国際芸術祭」は3年に1度開催され、日本だけでなく世界中の有名アーティストが参加する日本でも有数の芸術祭です。直島は日本の離島の中で最も現代アート作品の多い島であり、世界中から観光客が訪れています。草間がかぼちゃをモチーフにした作品を制作し始めるのは1980年代初頭頃。それ以来、主要なモチーフとしてたくさんの作品を作り続けています。草間はこの作品について「太陽の『赤い光』を宇宙の果てまで探してきて、それは直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった」と語ります。そんな太陽の力強さや存在感を堂々と放つパワーに溢れた作品です。かぼちゃを彩る水玉のいくつかはくりぬかれて中が空洞になっており、内部に入ることも可能。触れて入って体験して味わいたい作品です。夜はライトアップされるので、昼とはまた違った魅力が楽しめます。
制作年
1994年
素材/技法
立体作品
制作場所
日本
所蔵美術館
    直島
ジャンル