Infinity Mirrored Room

草間彌生

作品解説
「Infinity Mirrored Room」は、合わせ鏡を用いて光やオブジェが無限に広がるように見えるインスタレーション展示です。インスタレーションとは、室内や屋外などにオブジェや装置を置いて空間を構成し変化させ、その場所や空間全体を作品として体験させる芸術手法のこと。鏡に周囲を囲まれた部屋に入った途端、一気に引きこまれる圧倒的な美しさで、LED ライトの光が無限に反射する暗い空間はまるで宇宙そのもののようです。ダウンタウンLAにある美術館The Broadの常設展の中で、最も人気のある作品のひとつです。infinityとは「無限」という意味。草間作品のインスタレーションは鏡を使った「ミラールーム」が代表的で、無限に反復を繰り返し広がる世界観が特徴ですが、オブジェの反復ではなく光の反復を表現したこの「Infinity Mirrored Room」は、格別の幻想美を持つ作品と言えるでしょう。2017年から2018年にかけては、この「Infinity Mirrored Room」も体験できる特別巡回展「草間彌生: Infinity Mirrors」が、アメリカとカナダで開催されています。
制作年
2017年
素材/技法
インスタレーション(ミラールーム)
制作場所
アメリカ
所蔵美術館
    The Broad