日比野克彦
Katsuhiko Hibino1958年-
東京芸大大学院を修了し、1980年代前半に段ボールを素材にした作品でデビューし、美術とイラストレーションの境界を打ち破る作家として名を上げていきました。
『SHINJUKU SPECIAL』で第1回日本イラストレーション展グランプリ受賞、洋装店「GARO」のポスターで第30回ADC賞最高賞を受賞、2016年に平成27年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)受賞といった数々の経歴を持つ人物で、アート作品の制作にとどまらず、パフォーマンス、ワークショップ、パブリック・アート、舞台美術、空間、プロダクト、グラフィック、出版、テレビ、ラジオ、広告、審査員・講師など多岐にわたる分野で活動しています。
彼は作品を発表するという端的な目的にとらわれず、経済と自分の活動を絡めていくことを目的としています。
社会においてアートが機能する仕組みを追求することで、受け手が参加し中心となるアートプロジェクトを展開しています。
2018年には障害などの有無にかかわらず、人種や国を超えた様々な人々と年間を通して多彩なプログラムを展開するプロジェクト「UENOYES(ウエノイエス)」のキックオフイベントとして、上野公園で「UENOYES バルーンDAYS 2018」を開催しています。
1958年 岐阜県岐阜市に生まれ、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科に進学。
1982年 第3回日本グラフィック展大賞受賞。
1986年 シドニー・ビエンナーレに参加。
1995年 ヴェネチア・ビエンナーレに参加。
1999年 毎日デザイン賞グランプリ受賞。
2012年 [種は船~航海プロジェクト]を実施。
2013年 瀬戸内国際芸術祭に参加。
2013年 「六本木アートナイト」にてアーティスティックディレクターを務める。
2016年 東京藝術大学美術学部美術学部長に就任。
2016年 芸術選奨文部科学大臣賞受賞。