ベル・エポック

Bell-Epoch
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ベル・エポックは良き時代、美しき時代を指す言葉で、19世紀後半から第一次世界大戦前の1914年まで続いたヨーロッパ、主にパリの華やかで享楽的な都市文化を意味します。19世紀中盤のフランスは普仏戦争やパリ・コミューンなどで混乱が続きましたが、産業革命が進み、世の中が安定すると、ボン・マルシェなどの百貨店による消費文化が確立し、パリを含むヨーロッパ各国の都市では、万国博覧会が大流行りとなります。1900年にパリで行われた万国博覧会は、動く歩道やエッフェル塔のエスカレーター、シネマトグラフなどで人気を集め、5,000万人に近い入場者数を記録しました。また、地下鉄や自動車など、技術も発展し、人々の生活も大きく変わりました。美術・芸術の面では、印象派を過ぎ、写真が発明されたことなどもあり、1880年代半ばから象徴主義が台頭、20世紀に入るとフォーイスムやキュビスムが出回るようになってきます。またアール・ヌーヴォーが流行し、家具や建築、調度品にポスター、ジュエリーなどにそのデザインが活かされました。服飾では、20世紀に入り、ポール・ポワレによってコルセットのない女性服が作られ、それは女性の解放運動へとつながっていくのでした。
関連アーティスト
トゥールーズ=ロートレック,アントニオ・ガウディ,エミール・ガレ,アルフォンス・ミュシャ