花咲くアーモンドの木の枝

Almond Blossom

フィンセント・ファン・ゴッホ

作品解説
ゴッホが自らの耳を切り落とし、南フランスのサン=レミード=プロヴァンスの精神病院で療養している時に描いた作品です。1890年、ゴッホを支え続けてきた弟のテオに男の子が生まれました。同名のフィンセントと名付けられたその子のお祝いのために描かれた絵です。、雲一つない青い空を背景に、画面いっぱいに広がるアーモンドの枝の木に咲く白い花は、明るく豊かな喜びと希望を湛え、甥の誕生を祝うゴッホの気持ちが溢れています。ゴッホ自身も会心の作と評価するこの絵は、観る人の心が吸い込まれるような素晴らしい作品に仕上がっています。しかしこの作の数か月後にゴッホはピストルによって自ら命を絶ってしまい、これが最晩年の作品となりました。
制作年
1890年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
フランス
所蔵美術館