天秤を持つ女

Woman Holding a Balance

ヨハネス・フェルメール

作品解説
この作品は『金を量る女』と呼ばれていたこともありましたが、女性が持つ天秤には何も乗せられていないことが分かり、ただ『天秤を持つ女』と呼ばれるようになりました。女性の前にあるテーブルには、真珠の首飾りや金細工がこぼれ出している宝石箱が置かれています。画面左上には金色のカーテンに隠れた、フェルメールらしい窓が描かれ、絵にあかりを与えています。また、背景の壁には高い位置で両手を広げるキリストを描いた「最後の審判」の絵画がかけられています。描かれている女性のモデルはフェルメールの妻カタリーナだといわれています。
制作年
1662年から1663年ごろ
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
デルフト
所蔵美術館
    ナショナル・ギャラリー
ジャンル