天文学者

Astronomer

ヨハネス・フェルメール

作品解説
学者の肖像は17世紀のオランダ絵画で好まれたモチーフのひとつです。フェルメールの絵画にも、この『天文学者』と『地理学者』の2点が現存しています。この2点に描かれている学者は同一人物で、同時代に生きたアントニ・ファン・レーウェンフックだといわれています。どうして「天文学者」だとわかるかというと、テーブル上に天球儀と『星の研究と観察 (Institutiones Astronomicae Geographicae )』が置かれているからです。しかも開かれているページは『星の研究と観察』の第三章。神の導きで天文の真実を追求すると書かれています。
制作年
1668年ごろ
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
デルフト
所蔵美術館
    ルーブル美術館
ジャンル