手紙を書く女

A Lady Writing a Letter

ヨハネス・フェルメール

作品解説
この絵には、手紙を書いていた女性が何かに気を取られて振り向いた様子が描かれています。首飾りやイヤリングに真珠が使われているのがわかりますね。この作品は、他のフェルメールの作品同様、自身が住んでいた父祖伝来の屋敷の屋内を背景としています。フェルメールが前述した真珠の首飾りなど、同じモチーフをなんども利用しているのは、自身かその家族が所有していたもので、モデルも近親者だったといわれています。というのも、フェルメール自身にモデルを雇うほどの金銭的余裕がなかったというのが、その可能性のひとつです。
制作年
1665年ごろ
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
デルフト
所蔵美術館
    ナショナル・ギャラリー
ジャンル