四人のブルターニュの女の踊り(雑談をするブルターニュの女達)
Four Breton Women
ポール・ゴーギャン
作品解説
「四人のブルターニュの女の踊り(雑談をするブルターニュの女達)」は、ゴーギャンがブルターニュ地方のポン＝タヴァンに滞在していた時期に描いた作品です。この時期、ゴーギャンは印象派の絵画を描いており、のちに構築される独自の作風はまだ見られませんが、豊かな色彩と生き生きとした躍動的な描写からは、ゴーギャンが都会を離れて憧れのブルターニュ地方で開放感に浸っている様子が感じ取れます。なお、ゴーギャンがこの作品に付けたタイトルは「ブルターニュ人達」でしたが、ウィルデンシュタイン目録に登録されたときに「四人のブルターニュの女の踊り」に変わっていました。けれど、女たちのポーズは踊っていると言うには違和感があり、2001年にゴーギャンのウィルデンシュタイン目録が改定されたときに、作品のタイトルを「雑談をするブルターニュの女達」へと変更されました。
制作年
1886年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
フランス・ポン＝タヴァン
