システィーナの聖母

Sistine Madonna

ラファエロ・サンティ

作品解説
この作品は『サン・シストの聖母』とも呼ばれ、ラファエロが晩年、自身のみで描いた作品としては最後のものになります。祭壇画の一翼で、1754年にドイツのドレスデンに持ち込まれると、その後ドイツの美術界に大きな影響を与えました。第二次世界大戦後には一度モスクワへと運ばれましたが、10年後にドイツに変換されています。この作品のなかでも、マリアの足元に絵嗅がれている2人の天使は、彼らのみで様々なイメージに利用され、切手をはじめ、はがきやTシャツなどへと商品化されてきました。この可愛らしい2人は、たまたま見学にきたマリアのモデルの子どもとも、ラファエロが街で見かけた、パン屋の窓を覗き込む子どもともいわれています。
制作年
1513年から1514年ごろ
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
ローマ
所蔵美術館
    アルテ・マイスター絵画館