サムソンとデリラ

Samson and Delilah

ピーテル・パウル・ルーベンス

作品解説
『サムソンとデリラ』はピーテル・パウル・ルーベンスがイタリアからの帰国直後にアントワープ市長ニコラス・ロコックスのために製作した作品で、『サムソンとデリラ』とは旧約聖書の物語です。ペリシテ人の脅威からイスラエルの民を救う先駆者であった怪力者サムソンは、ペリシテ人に対する残虐な仕打ちをしていたため、ペリシテ人から報復をされます。サムソンが恋をしていたペリシテ人の娼婦デリラにサムソンの弱点を探らせ、ついにサムソンは頭髪が弱点であると教えてしまい、ペリシテ人から髪を剃られるのです。この作品にはカラヴァッジョの影響により、明暗を強調するバロックの表現が見られます。
制作年
1609年
素材/技法
油彩・板
制作場所
アントワープ
所蔵美術館
    ナショナル・ギャラリー
ジャンル