フィゲラス付近の風景

Landscape Near Figueras

サルバドール・ダリ

作品解説
「フィゲラス付近の風景」はダリが6歳の時に14×9cmのポストカードに描いた作品で、最も初期の作品として知られています。油絵で空を薄く描いているため、一部にポストカードのデザインが透けて見えるようになっています。ダリは幼少期には既に、バロック式や印象派、古典派、立体派といった美術様式を真似て取得しており、この作品もダリが最初に関心を寄せた印象派時代の代表作となっています。この後、1920年までの10年以上の間で、立体派とシュルレアリスムの構成を生み出し始め、その才能は作品に見られる色彩や光の表現に表れていきます。
制作年
1910年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
スペイン
所蔵美術館
    プライベートコレクション