抱擁(座る夫婦)

The Embrace

エゴン・シーレ

作品解説
「抱擁(座る夫婦)」と題されたこの作品はエゴンシーレが25歳の時のものです。スペイン風邪により28歳の若さで夭折したエゴンシーレですが、その短い人生の中で画家としての才能を存分に発揮しています。この作品はエゴンシーレらしさが現れた作品です。大胆かつ不自然とも思える男女の抱擁のポーズは性的です。この作品はエゴンシーレがエディト・ハルムスと結婚した新婚期間に描かれています。妻エディトは背中から夫の身体を抱き締め下半身を刺激しています。この作品は1915年に始まった「抱擁」と名づけられた三作品のうちの一つで、油絵の大作として大成功を収めています。
制作年
1915年
素材/技法
鉛筆、水彩、厚紙
制作場所
オーストリア