ヨハン・ハルムス

Portrait Of Johann Harms

エゴン・シーレ

作品解説
「ヨハン・ハルムス」は1916年の作品です。ヨハン・ハルムスはエゴンシーレの義理の父でオーストリア鉄道を退職した機械工でした。エゴンシーレが28歳で亡くなる前年、1917年にヨハン・ハルムスは73歳で亡くなっています。彼が亡くなった際にはエゴンシーレはデス・マスクを作ったほどでした。人物は白で描かれ、背景は黒々とした茶色で描かれています。エゴンシーレはこのような色彩によるコントラスト表現を好みました。エゴンシーレのエロティシズムを描いた絵とは対照的で、静寂を感じさせる作品です。彼は度々生と死を作品のテーマとしていますが、ここに描かれたヨハン・ハルムスが晩年期に入っていることも、作品の暗い色調により強調されています。
制作年
1916年
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
オーストリア
ジャンル