生々流転
Metempsychosis
横山大観
作品解説
生生流転(せいせいるてん)は流転する水の一生を描いた作品で、天から降った雨の一滴が、やがて大河となって大海へ注ぎ出て、最後は飛龍となって昇天する壮大な物語です。全長40メートルにもおよぶ絵巻物は、日本一長い画巻としても知られ、国の重要文化財に指定されています。この作品の見どころは、その壮大な物語に終わりがないところにあり、新たな命として繰り返される普遍性が描かれている点で、水墨画のありとあらゆる技法を駆使した大観の人生観そのものを表した大作です。
制作年
1923年
素材/技法
絹本墨画
制作場所
東京