叭呵鳥
Mynah Bird
横山大観
作品解説
叭呵鳥(はっかちょう)は大観が59歳の時の作品で、鳥独特の表情を見事に描写した一枚です。叭呵鳥は中国では縁起の良い鳥として水墨画でもよく描かれており、大観自身もこの作品以外にも何枚か描いています。また、大観は宮内庁から叭呵鳥を一週間借りて観察をしたことがあるとも言われており、叭呵鳥に対するただならぬ情熱が感じられます。この作品では、鋭い目つきの叭呵鳥がイヌビワの枝にとまっている姿が描かれていますが、背中を丸め、尻尾のあたりで羽を重ねている細かな動きが可愛らしいです。
制作年
1927年
素材/技法
紙本彩色
制作場所
東京