伏見人形図
伊藤若冲
作品解説
伏見人形とは、京都伏見稲荷大社付近の土を焼いて作った焼き物の人形のこと。下地に胡粉を塗って白くし、その上から泥絵の具で模様を着けるのが特徴です。この絵は、七人の布袋の人形が縦に並んだところを描いたもの。パステルカラーにも似た柔らかい色味とふっくらとしたフォルムが優しい気持ちにさせます。布袋人形はみな同じ形、同じポーズ。来ている着物も同じ形で、色だけを変えて配置させています。若冲は伏見人形を題材に同様の絵を何点か描いており、横に並べた構図の絵も残っています。
制作年
1799年
素材/技法
紙本・彩色・軸一幅
制作場所
日本