松島図屏風
Waves at Matsushima
俵屋宗達
作品解説
『松島図屏風』は俵屋宗達の筆となる屏風画で6曲1双から成っています。明治時代後半にアメリカに輸出され、現在はフリーア美術館が所蔵しています。尾形光琳の描いた『松島図屏風』は、宗達が描いたものを模したもので、尾形光琳はこの作品以外にも多くの宗達の作品を模写しています。宗達の作品はアーネストフェノロサによって買い取られ現在はボストン美術館が所蔵しています。アーネストフェノロサの手で光琳の作品が海外に渡ることにより、光琳が世界的に高い評価を得ると同時に宗達の名も海外に知られるようになりました。しかし俵屋宗達の絵屋「俵屋」は大量生産の創造性に乏しい工房とされ、江戸時代後期から明治時代にかけては評価が低かったのも事実です。簡単に海外に渡ってしまったのもそのためです。
制作年
17世紀
素材/技法
紙本金地着色
制作場所
日本