東京圖 六本木昼図

Tokei (Tokyo): Roppongi Hills

山口晃

作品解説
この『東京圖 六本木昼図』は、空から眺めた六本木を描いたものです。けれども、そこには、まるで歴史をなぞったような天守閣や摩天楼があって、古めかしい和風建築とモダンな高層ビルとが離反することなく共存しているのです。筆致の細かさも山口の特徴ですが、この絵でも、サラリーマンや犬の散歩をする人に加えて、江戸時代の町人が高層ビルの窓を拭いていたり、侍がケンカしていたりするのです。時代をごちゃまぜにしたようなのですが、それがしっくりおさまっているのが不思議ですね。
制作年
2002年
素材/技法
紙にペン、水彩
制作場所
東京
所蔵美術館
ジャンル