写実主義

Realism
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アートにおける写実主義は、現実を美化することなく、あるがままの姿を描く手法で、リアリズムともいいます。現実を美化して描くロマン主義に対抗する意味で、反ロマン主義と呼ばれることもあります。

写実主義は19世紀にフランスの画家、ギュスターヴ・クールベが提唱した手法です。
その当時、文学の分野ではすでに写実主義の傾向がヨーロッパ中に広がっていました。フランスの作家ではフローベールやモーパッサン、イギリスではディケンズ、ロシアではツルゲーネフやトルストイなどが先駆けとしてあげられます。
クールベは文学の分野で「写実主義」が広がっていることを知ると、同じくフランスの画家、カミーユ・コローらと集っていた酒場を「写実主義の殿堂」と名づけ、「とりあえず写実主義絵画と名づける旗印」を掲げました。

クールベの写実主義はロマン主義や古典主義に真っ向から対抗しており、依然としてロマン主義が主流だった当時のフランスでは評価されず、1855年に開催されたパリ万国博覧会への出品を拒否されています。
けれど、他国では高く評価され、写実主義は19世紀の主要な様式として定着。後の現代アートにも大きな影響を与えました。
関連アーティスト
ギュスターヴ・クールベ,エドゥアール・マネ,ジャン=フランソワ・ミレー