ヴェネツィア・ビエンナーレ

Venice Biennale
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ヴェネツィア・ビエンナーレは、1895年からイタリアのヴェネツィアで2年に1度開催されている国際美術展覧会で、美術のオリンピックともいわれています。ビエンナーレはイタリア語で「2年に1度」という意味。
美術部門のほかに映画部門、建築部門、音楽部門、演劇部門、舞踊部門があり、世界三大映画祭として知られているヴェネツィア国際映画祭はヴェネツィア・ビエンナーレの一部です。

ヴェネツィア・ビエンナーレは100年以上の歴史がありますが、初期のころはグスタフ・クリムトやオーギュスト・ルノワールの個展のほか、ギュスターヴ・クールベの回顧展が開催されるなど、すでに国際的に有名なアーティストが招待されていました。
一方で、1910年の開催時、パブロ・ピカソの絵画は「余りに斬新すぎて観客にショックを与える」という理由で撤去され、1948年までピカソの作品がヴェネツィア・ビエンナーレに展示されることはありませんでした。

ヴェネツィア・ビエンナーレを主催しているのは、イタリア政府が後援するNPOのヴェネツィア・ビエンナーレ財団、展覧会は国単位の出展形式をとっており、代表アーティストの選出方法は国によって異なります。
1960年代は美術市場の独占を視野に、グランプリを取得することにやっきになる国同士の戦いが激化し、アーティストの存在がおざなりになり、大規模な抗議運動が起きるなど混乱と迷走が続いた時期もありました。

出展国ではなくアーティストが注目されるようになったのは、1970年以降。各国の代表に選ばれなかった世界中の新進気鋭のアーティストを、美術評論家やキュレーターが紹介する「アペルト」という部門を設け、このアペルトで紹介されたのをきっかけに世界中で注目されることになった若手アーティストが数多くいます。
関連アーティスト
やなぎみわ,田中功起,塩田千春