ディエゴ・ベラスケス

Diego Velázquez    
1599年年-1660年年
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国籍
スペイン
ジャンル
アーティスト解説
ディエゴ・ベラスケスはスペインの黄金時代であった17世紀バロック期を代表する画家です。
当時スペインは室内情景や静物を描いた絵画が多く制作されており、ベラスケスも画家としての初期のキャリアはこういったジャンルの絵画からスタートさせました。
やがて彼は才能を見出され、スペインの首席大臣であったオリバーレス伯爵の紹介を受け、国王フェリペ4世の肖像画を描きます。
フェリペ4世はこれを大変気に入り、以後ベラスケスはスペイン王室の宮廷画家となり、以後30年以上の間、国王や王女をはじめ、宮廷の人々の肖像画、王宮や離宮を飾るための絵画を描きました。
フェリペ4世はベラスケスを厚遇し、アトリエにもしばしば出入りしていたほどで、まるで親しい友人のような間柄であったと言います。
代表作にはスペイン国宝夫妻が鏡に写り、王女マルガリータの様子を見つめている変わった構図の作品「ラス・メニーナス」があります。
ベラスケスは作品のほとんどが門外不出とされ、21世紀の現在でもおよそ120点の作品のうち3分の1がマドリードにあるプラド美術館の所蔵となっています。
2010年には『紳士の肖像』が新しく発見されるというニュースもありました。
経歴

    1599年 スペイン南部の都市セビリアに生まれ、11歳頃に当地の有力な画家であるフランシスコ・パチェーコに弟子入りする。

    1623年 国王フェリペ4世の肖像画を描き、国王に気に入られフェリペ4世付きの宮廷画家となる。

    1628年 外交官として派遣されてきたピーテル・パウル・ルーベンスと出会い、親交を結ぶ。

    1648年 2回目のイタリア旅行に出発し、1651年まで同地に滞在。「鏡のヴィーナス」や「教皇インノケンティウス10世」製作。

    1656年 「ラス・メニーナス」を製作。

    1660年 マドリードで61歳で死亡。