ル・コルビュジェ

Le Corbusier        
1887年-1965年
https://media.thisisgallery.com/wp-content/uploads/2018/12/lecorbusier.jpg
国籍
スイス/フランス
 
アーティスト解説
ル・コルビュジエはスイスで生まれ、フランスで主に活躍した建築家です。モダニズム建築の礎を築いた20世紀を代表する建築家であり、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと合わせて「近代建築の三大巨匠」と呼ばれています。モダニズム建築は、コルビュジエが提唱した様式です。装飾のないフラットで滑らかな壁面や、伝統から切り離された合理性を信条とし、建築素材として鉄筋コンクリートを利用します。1928年にコルビュジエは、ミース・ファン・デル・ローエらとCIAM(シアム、近代建築国際会議)を組織し、都市や建築の将来について活発な議論を戦わせました。コルビュジエは、鉄筋コンクリートを活用した建築理論「ドミノ・システム」、身体に合う建築寸法の黄金比「モデュロール」、「サヴォア邸」で実現された「近代建築の五原則」(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由なファサードの5要素)など、独自の理論を次々に発表。世界に大きなインパクトを与え、CIAMはモダニズム建築の展開のうえで大きな役割を担っていきます。コルビュジエは同時代の建築家たちに多大な影響を及ぼし、日本近代建築の祖・前川國男も、渡仏してコルビュジエに直接師事したひとりです。1932年のソビエト宮殿のコンペ応募作品は、前川に続く建築家・丹下健三が建築を志すきっかけともなりました。コルビュジエは1955年、「国立西洋美術館」の基本設計のため来日し、弟子の前川らが実施設計を引き継いで完成させています。この「国立西洋美術館」を含む17件の建造物が、2016年「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」として世界文化遺産に登録されました。上野恩寵公園では「国立西洋美術館」、前川の手による「東京文化会館」の正統的モダニズム建築を見ることができますから、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
経歴

    1887年 スイスで時計職人の父のもとに生まれる

    1907年 装飾美術学校在学中、校長のシャルル・レプラトゥニエに建築の才能を見出され、建築家のルネ・シャパラと共に最初の住宅『ファレ邸』の設計を手がける。

    1908年 オーギュスト・ペレの事務所、ペーター・ベーレンスの事務所に籍を置き、実地で建築を学ぶ。

    1914年 鉄筋コンクリートによる住宅建設方法「ドミノシステム」を発表。

    1922年 従兄弟のピエール・ジャンヌレと共に事務所を構える。

    1925年 パリ万国博覧会で装飾のない「レスプリ・ヌーヴォー館」を設計、アール・デコ装飾全盛の中、異彩を放つ。

    1927年 ドイツ工作連盟主催の住宅展(ヴァイセンホーフ・ジードルング)に参加、2棟の住宅を設計。

    1928年 CIAM(シアム、近代建築国際会議)にミース・ファン・デル・ローエらと共に参加、中心メンバーとして活躍する。

    1929年 家具「LCシリーズ」を発表。

    1931年 「サヴォア邸」竣工。

    1947年 「ドミノシステム」に基づく集合住宅「マルセイユのユニテ・ダビタシオン」を建設。

    1955年 後期の代表作「ロンシャンの礼拝堂」竣工。「国立西洋美術館」の基本設計のため来日。

    1961年 AIAゴールドメダル受賞。

    1964年 レジオンドヌール勲章受章。

    1965年 心臓発作で逝去。

    2016年 「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献」としてサヴォア邸、日本の国立西洋美術館など17件が世界遺産に登録される。