立っている少女

Standing Girl

エゴン・シーレ

作品解説
幼少の頃から絵画の才能を発揮していたエゴンシーレは、彼の妹であるゲルティ・シーレを初期の頃に描いています。ゲルティをモデルとした裸体画も多く残っています。この作品は、ウィーンにおける芸術の退廃的なエロティシズムの印象的な例で、細い線や挑発的なヌード、ブロッキングされたパターン装飾、退廃的なムードはグスタフクリムトをはじめとするウィーン分離派画家たちからの影響が多く見受けられます。幼い少女のヌードや卑猥なポーズの絵を多く描いた彼は逮捕歴もあり、百点以上の絵がポルノとして押収されました。さらにゲルティはエゴンシーレは近親相姦の間柄だったとも言われています。
制作年
1910年
素材/技法
木炭、テンペラ
制作場所
オーストリア
所蔵美術館
    ミネアポリス美術館
ジャンル