浄相の持続
Keeping up the Pureness
松井冬子
作品解説
『浄相の持続』は日本画家松井冬子による2004年の作品です。子宮から胸元まで、自分の内臓をさらけ出す女性が横たわっており、子宮には赤ちゃんの姿もあります。幻想的で妖艶な雰囲気ですが、狂気・恐怖が感じられる作品です。松井冬子は6度目の受験で東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻に入学し、女性としては初の博士号を取得しています万人に受ける古典的な日本画ではなく独特で新しく、見る者を惹きつける彼女の作品は年々注目度が上がり、個展も開かれています。女性や花、その幽霊などを描き、内臓や身体器官もモチーフに「痛み」「狂気」を絵画で追求する女性特有の感性からなる彼女の作品は唯一無二の存在です。
制作年
2004年
素材/技法
絹本着色、軸
制作場所
日本