終極にある異体の散在

Scattered Deformities in the End

松井冬子

作品解説
『終極にある異体の散在』は2007年の松井冬子による作品です。竹藪の中で裸体の女性が逃げ惑っていますが、女性の皮膚はところどころ鳥たちや犬についばまれ、神経や筋肉が見えています。それでもなお走り逃げようとする女性は狂気的で恐ろしさを感じます。こういったインパクトの中にも、はかなげな美しさや幻想が感じられ、女性画家・松井冬子だからこそ描ける独特の世界であると言えます。彼女の作品に共感する女性が多いのがそれを物語ってています。「痛み」「狂気」を絵画で追求する彼女の作品は年々国内外の注目度が上がっており今後も知名度が上がっていくことは間違いありません。
制作年
2007年
素材/技法
絹本着色、軸 
制作場所
日本
所蔵美術館
    個人蔵
ジャンル